紙の原料が変わる!?石を原料とした紙「LIMEX」!
全く新しい紙が登場!
普段からノートに手書きするのが好きな僕ですが、それに欠かせないのが紙。
紙が発明されたのは紀元前150年前の中国。
それまでは、粘土板だとか石版だとかに彫り込み情報を記していました。
それから今まで、技術は進歩すれど、紙の原料が木であることは変わっていません。
しかしです!
いま、紙の原料が木から石になりつつあるのです・・・!
電子化の時代でも紙に書くのが好きな僕にとっては、一大事なのです!
一体どういうことなのか、紹介したいと思います☆
背景は環境問題です。
デジタル化してきたとはいえ、まだまだ紙の使用量は増え続けており、それを供給するために森林伐採、生態系の破壊、そして製紙に必要となる水資源の枯渇が問題視されています。
最近では、紙原料となる木材は、バイオマス発電の燃料として、製紙業界vs発電業界で資源争奪戦の様相を呈してきています。
そこで生み出されたのが、LIMEX(ライメックス)という新素材!
原料は石灰
ライメックスは石灰石60~80%、樹脂20~40パーセントで作られます。
石灰石は、日本で唯一、全量自給できる資源と言われてます。
日本では、主原料として石灰の採掘がもともと盛んなので、産業としても安定しています。
ただ、石灰石のために山を削っていたら、環境破壊を逆に進めてしまうのでは!?と感じる方が多いと思います。
なんとこのLIMEX、そこも心配ありません!
永久的にリサイクルできる
このLIMEX、なんと半永久的に再利用できるという優れもの。
紙も再生紙として再利用できますが、ライメックスは比較してどの程度の品質で再生できるのか?
情報公開はされていませんが、気になるところです。
いずれにせよ、紙の再生は技術的難易度は低いので、どの地域にも紙のリサイクル工場があります。
ライメックスが真に環境問題に取り組むのなら、リサイクル技術の公開と、工場建設が必要になると思います。
水を使わない
最も特徴的なのは水を使わないこと。ここは紙に比べて大きな利点です。
製紙には綺麗な水が欠かせません。
水資源の枯渇が叫ばれてる現在、すごい有効なポイントだと思います!
木製との違い
木から作られる紙の弱点として、水に滲む、破れる、焼けるなどがあります(これが良さでもありますが)。
なんとLIMEX、水を弾く、やぶれない、耐火性がある。といった特徴があります。用途によっては、紙よりすぐれた特徴があるんですね。
今後は広く普及していくのではないでしょうか。
紙=木というのは僕とって当然で疑問を持ったこともありませんでしたが、固定概念をなくすと面白い発想が湧くと教えてくれた事例です!