1グラム40,000円!世界で最も高貴な木材「香木」の世界
香木とは
ヒノキなど、良いにおいがする木ってありますよね。
昔から日本人は、木の香りを楽しむことを大事にしてきたそうです。
僕自身も、新築の木造の家に入った時の香りは大好きです♪
また、田舎の実家に帰ったときのお線香の香りなど、実は昔から「香り」の文化に触れあって来たんだな~、て感じる今日このごろ。
先日、茶道をやってる友達から「日本には昔から香道という文化もあるんだよ」と聞いて「香木」という存在を知ったんです。
様々な香りがする木の中でも、特に上質な香りを持ち、希少性が高い木を総称して「香木」といいます。
画像出典:https://www.shinise.ne.jp/receive/closeup/yamadamatsu.html
特定の種類の樹種で、すべての個体がよい香りを出すわけではないのです。
傷ついたり枯れた部分に菌が繁殖し、泥に埋もれたりして空気が無い状況下で香木になるそうです。
ごくごく限られた環境の中でしかできない物なのですね。
その状態から数世紀のレベルで発酵してできた香木もあり、香りも別格。
最高級として扱われています。
香木にも様々な種類とレベルがあり、価格も様々です。
私がざっと調べたところでは、1gあたりで7,000円から45,000円までありました!!!
た、高い・・・!
ここからはそんな香木の代表的な種類をご紹介します!
1. 白檀(びゃくだん)
植物名:ビャクダン科ビャクダン
産 地:主にインドやインドネシア
香 り:よくお線香に使われる木で、爽やかでリラックス効果があるのだとか。
紀元前5世紀頃から既に香木として高級品とされていた記録があるそうです。
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%B3
2. 沈香(じんこう)
植物名:ジンチョウゲ科
産 地:ベトナムやカンボジア、インドネシアなど東南アジア
香 り:個体、さらには木の場所によって香りは様々。常温では香らないため燃やして楽しむそうです。
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B2%E7%A7%91
3. 伽羅(きゃら)
前述の沈香の中でも、ベトナム産で且つわずかな湿地に数世紀埋まっていたもの。
伽羅は香木の中でも別格中の別格!
東大寺正倉院には、11.6kgの蘭奢待(らんじゃたい)と呼ばれる香木が保管されており、ときの有力者しか見る事すらできない超絶高級なお宝です。
これは、伽羅の中でも最上級クラス。
近年はベトナム戦争で、湿地帯に地雷が埋められてしまった影響で、更に入手困難になっているんだとか。
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E5%A5%A2%E5%BE%85
さて、香木について興味を持ってもらえたでしょうか?
本物を見てみたい!というかたは、
東京駅のKITTEの「薫玉堂」に行ってみると良いかもしれません。
実物がかざってありました♪♪
https://www.kungyokudo.co.jp/